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バックパッキングで初秋の川に 2 [近況]

 夜中に目が覚めた。ぐっすり眠った気がして、時計を見ると午前3時半。AMラジオを聞きながら夜が明けるのを待つ。こんな山の中で、人生相談のような番組を聞くのは奇妙な感覚だ。


 4時半には東の空が白み始め、テントの外に出て湯を沸かした。天気は相変わらず不安定だ。ストーブの機嫌は悪く、なかなか火がつかない。梃子摺りながらラーメンを作って食べ、コーヒーを飲んだ。テント周りを片付け、濡れた冷たい靴下をはいて釣りの用意をした。
 そして川通しで上流へ歩き始めた。

 大水で綺麗にならされた石の河原を歩き、流されて溜った巨大な倒木を乗り越えて歩く。時々立ち止まって、崩れそうな崖と熊の影を捜す。増水で急な流れを幾度か徒渉し、大横川出合いまできた。魚が定位できそうな流れが戻りつつあった。

 ここから釣ろう。リールからラインを引き出し、茶色の小さな毛鉤を結んだ。イワナが居そうな流れのスポットに落としていくが、なかなか魚の反応はない。半ば焦り、半ば惰性になって釣りあがって行くうちに、見落としそうな小さなスポットから魚が浮き上がって、深みに戻って行った。流下する昆虫を就餌するのに最適の場所では全然ないが、とにかく魚はいる。
 気を取り直して釣り続けると、間もなくイワナが毛鉤を銜えた。そう大きくはないが、イワナは流れに乗って抵抗した。


 空が暗くなって、雨が降ると怖くなり、晴れると気分は爽快になる。2尾目のイワナを釣って、まだ10時だが引き上げることにした。

 景色を眺めながら川を下る。途中でマタタビの実を見つけ、蔓を引き寄せてポケットに一杯採った。時折、鹿と人間が作った踏み跡を見つけて、川の蛇行をショートカットする。

 テントまで戻り着いた。その少し下流を釣りたかったがもう時間がない。テント周りを片付け、濡れたテント類をたたみ、リュックに押し込んだ。乾いた靴下に履き替え、靴のひもをしっかり締めた。そしてキャンプの痕跡を丹念に消した。
 それから昨日作った弁当を食べた。

 

 サルナシとキノコを捜しながら林道をゆっくり下る。今年はヌメリスギタケモドキの発生はそう多くない。サルナシの方はいくつか実のついている蔓を見つけて収穫することができた。干し葡萄のようにうまく乾燥させることができればいいのに。

 

 リュックの重みで肩の痛みが限界になった頃、ようやく車にたどり着いた。濁った水溜まりを避けながらのろのろと林道を下り、仙流荘に寄った。そして降りてきた山の方を眺めながら露天風呂に浸かった。

 今年の三峰川はこれで最後だ。労力の割にイワナは釣れなかったがこんな年もある。
 帰りの高速で筋肉痛で次第に足がこわばり、動かなくなっていった。 セラビ。
 
 


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コメント 4

彩月

露天風呂・・気持ちよさそう。
帰りにもう筋肉痛て・・若いですやん。
セラビってなんですか。
by 彩月 (2007-09-28 21:42) 

いとまん

SAでトイレに行くのがつらいツライ。
すんません。覚えたての言葉、使いまくり。仏語で<それが人生>だそうな。
by いとまん (2007-09-29 06:43) 

カー坊

達者!
やっぱり人間は歩かんならあかんなー!
写真のイワナ 巨大親指のおかげで大きんやら小さいんやら :-)
by カー坊 (2007-09-30 21:32) 

いとまん

ほんまはサケやねん・・・、って俺はチェ・ホンマンか!
巨大親指って・・・。このコメントに何回笑ろたか。
by いとまん (2007-10-01 20:39) 

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